私、中身はおっさんなんで…って言う人

日々の暮らし

私、中身はおっさんなんでぇ〜

そう言う女性、たまに居ませんか?
そういう人に限って、決まってオンナの中のオンナって人が多い気がする。
きっと、そう思ってるのは私だけじゃないはず。

昔、働いていた職場に居た女性なんて典型的なソレだった
その女性は事あるごとに、決まってこう言うのだ

私、男っぽい性格だから~
私、中身はおっさんなんで…

でもね、そんな彼女
職場内の誰よりも女子力が高いときてたのだ!
要所、要所の会話の中で家庭的なオーラを出してきたりして…ねぇ(あざとい)
料理だってひと通りできるし、お菓子作りは超得意(私、作れないし作ろうとも思わない)
メイクだって常にバッチリだし、裁縫だってお手のもの(らしい)

傍から見る限り、オッサン要素は0%
どう考えても、そこいらにいる女性より女性らしい
でも、そんな彼女が事あるごとに発するセリフは

私、中身はおっさんだから…

だいたい妙に女子力の高い女に限って中身おっさん発言するからイラッとする。
女子力が底辺のものぐさ人間にとって、彼女たちは最大の敵。
小さいおっさんを心の片隅に住まわせてる真のおっさん女子たちは
なけなしの女子力を振り絞りながら日々、社会に揉まれ頑張って生きている。
そんなナチュラルボーンオッサン女子を脅かす強敵が俄かおっさん女子の存在なのだ。

そんな俄かおっさん女子達に悪気があるんだかないんだか定かではない。
しかし要注意人物であるには変わりない。
私みたく女子力底辺の人たちの居心地が悪くなってるのを、少しは自覚していただきたいもんだ!

だってさぁ〜
メイクもバッチリ、家庭的だし、なんなら邪魔くさい系のお菓子だって厭わず作っちゃうような女よ?
お菓子作りなんて材料費と労力を考えたら買ってきた方が数倍美味しいに決まってるしさぁ
心の底から幸せに浸って食べることができるじゃないのさ!?
裁縫に至っては小学生時代に縫ったナップサックが私の中で最初で最後の傑作だったと記憶している…
それだって作りたくて作った訳じゃない。
家庭科の授業だから、仕方なしに作っただけのことだし。
それに年々、輪を掛けて良くも悪くも恥じらいが薄れていくのを感じる。
休日はスッピンで平気で買い物にも行けちゃうし
冬場なんてコートの下の服装ときたら、それはそれは酷いもんよ…
恥じらいと邪魔臭さを天秤にかけたら、邪魔臭さが勝つ様になったらお終い。
20年前には確かに居たはずの幼気なあの娘は、もう此処には存在しない。

つまり彼女に比べれば何十倍、いや何千倍も私の方が明らかにおっさんなのだ。
平日、社会生活を送ってる時は、バレぬ様にとひた隠しにしておりますが(つもり)
悲しいかな、意図せずとも私の方が彼女よりも心底ナチュラルボーンオッサンなんですよ…

それはきっと傍から見ても一目瞭然で揺るぎない
彼女より女子力低めの私が女性を語るなんて、それはそれは烏滸がましくも申し訳ない話である。
が、しかし私は人前ではおっさんの姿をひた隠している(あくまで、つもりですが…)
そして、ある程度はバレてるであろうが敢えて自らはおっさん宣言はしない。
だって、自分で言ってみ?
そうなりゃ、あとの展開は目に見えてる。

そう、俄かおっさん女子の比較相手として恰好の餌食になるのが目に見えている。
そして彼女たちの自尊心を最大限に満たすピエロと化するのだ。

男性たちはこぞって笑いながらこう言うだろう…
「〇〇さんがおっさんって言うなら、mitoさんなんて、どうなるのよ?」ってね…

だから、おっさんである姿はバレていようといまいと、敢えて私は女性を貫くのだ。

まぁ、なんにせよ無意識なのか、それとも確信犯なのか…
とにかくディスられてる気がする訳よ、こっちは。

私ってサバサバしてる人間なんですよね~って何処が???

そうやって、おっさんアピールしてくる人って所作だけじゃなく中身も典型的な女だったりする。
サバサバしてる風に見られたいがため演出には余念がない。
中身おっさん系女子サバサバ女子ってのを、やたらアピールしまくる。
周りを巻き込んでのキャラ作り(誰得か分からない)と周囲の人間への洗脳に力を注ぐ…
もうね、それ自体がサバサバしてないっての!寧ろ、ねちっこい。
計算高いし、超あざといし見てるこっちの方が恥ずかしくなってくる。

その辺の根回しが、いかにも女ってのに本人は気付いてないんだから
はい、残念…詰めが甘いんだわ

だいたい本当にサバサバしてる人は自分で申告してきませんからっ!
「中身おっさん系女子」はそんな邪魔くさいこと、したくてもできませんからっ!!
そもそも性格がサバサバしてるかどうかは他人からジャッジされるもんだと思う。
「あなたって、本当にサバサバしてるよね〜」
人からそう言われた時、初めて自分の性質に気付くもんだと思う。
だからサバサバした性格なんです私って…って自己申告するのって少し違うような気がする。

話は戻り、そんな自称「中身おっさん系のサバサバ女子」である彼女。
そんな彼女を見てると常々、不思議に思うことがある。
そもそも周りの人から、どう思われたいんだろう?
一体、何処を目指してるんだろう?
不思議に思い、彼女の振る舞いを観察してみる。性格悪いね、私)

職場の飲み会では男性社員に甲斐甲斐しく尽くす。
料理が運ばれてきたら全員分をスマートに取り分け、飲み物が減ると率先してオーダーする。
嗚呼、気の利くオンナってこのことを言うのね~なんて妙に感心させられる。
そんな気の利く彼女ですが、女子会となれば話は別なご様子…

はい、料理の取り分けなんて致しませんっ!
各自それぞれ、好きなように食べよ~なんて言っちゃってるし…
男性が居る席では、頼まれてもいない周りの女性の分まで取り分けるくせにねぇ
ここまでくると、ある意味、清々しくもなる。
男性の前と女性の前で振る舞いが違う段階で中身がおっさんでもなけりゃ、サバサバもしてない。
一番タチの悪い女の部分がダダ漏れだ…これぞ女の中の女。
マジで、詰めが甘いったりゃありゃしない。

もちろん、そんな彼女は彼氏にも尽くす、尽くす。
周りには彼氏の愚痴を並べてるけど、言葉の端々から健気に尽くしてる姿や女性らしさが滲み出てる。
もちろん、そこにはしっかりと女性特有の嫉妬心もチラホラ見え隠れしているしね。

そして一番面白いのが、中身おっさんキャラのサバサバ女子にまんまと騙される男性たち…

中身おっさんなんて言ってるけど、あの娘って実は女子力高いし、性格もサバサバしててイイ子じゃん!

でも周りの女子たちは皆んな知っている。
彼女が誰よりも女らしいことも、性格だって何ひとつサバサバしてないってのを…
なんなら女性特有の嫉妬深さや執念深さが人一倍強いことも

そこに居ない人の悪口を遠回しにネチネチと言いまくるのは、だいだい彼女だし
男性が居ると居ないとで、振る舞い方が180度変わるのも彼女
多分、彼女自身も薄々気づいてるはず。
自分の中にある女性特有の嫌な部分を悟られまいと、キャラ付けしてバレない様に必死なんだろう。
まぁ周りの女子たちは気づいてるだろうけどね。

「私、男っぽい性格だから〜」
その枕詞をつけることで、きっと自分の価値を最大級に上げることができると信じて疑わない。
これがよく言う、セルフプロデュースってやつか?

そんな少し邪魔くさい女性に遭遇した時、彼女たちの「サバサバ女子」布教活動を遠巻きに観察するのが今では少し楽しくもある。
そう、俄おっさんのメッキが剥がれる時を見逃してはなるまいと…

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