人にやさしくできない時

日々の暮らし

「ヤバイな…性格悪いよなワタシ」
余裕がない時って、人にやさしくできなくなる。

例えば恋愛が上手く行ってない時…
彼氏と幸せな日々を過ごしている友人を見ていると羨ましい気持ちと同時に僻み心がチラホラ湧いてくる。
「いいよな〜、幸せそうで羨ましいよな〜」
なんて羨望の眼差しで友人のことを眺めつつも
「でも〇〇ちゃんの彼氏って将来、絶対ハゲるよね…」
なんて重箱の隅をつつくように小さな何かを粗探しをするのだ。
友人が彼氏と大喧嘩したり別れたと聞けば少しホッとした気分で励ましたり慰めたりする。
あぁ、嫌だ嫌だ、根性ワルなこの性格。

例えば仕事が上手く行ってない時…
仕事もプライベートも充実している友人の話を聞くと羨ましいと同時に嫉妬する気持ちがフツフツ湧いてくる。
なんでワタシの人生って、こうも上手く行かないんだろう…
あの子に比べてワタシって随分イケてないよなぁなんて思えてくる。
ワタシって…ワタシの人生って一体…
そんなことばかりグルグル考えては僻みっぽくなっていくのだ。
そして、何だかこの世の果てに取り残された気分にすらなってしまう。
まったく何だかなぁ〜。




40を過ぎても尚、相変わらずワタシは誰かと比べてはホッとしたり惨めになったりしている…
いや!?40を過ぎてこんなだから、尚更と誰かと比べては安心したいのかもしれない。
全く持って忙しい話だ!
常に自分の軸がブレにブレまくっている。
ここにきて、自分自身や自分の歩んできた人生に全く自信が持てなくなってきているのだ。

そんな時って大概、友人や家族に対してどこかトゲのある物言いになってしまう自分がいる。
微妙なさじ加減で小さなトゲをペッと吐き出してしまう。
相手に気付くか気付かれないか程度の小さな小さなトゲを吐き出しチクリと刺しては小さく傷付けようとする。
そして確信的に小さな意地悪をしてしまった自分自身もまた後悔しては嫌気がさすのだ。

そんな自分がイヤで堪らない。
一人になると、途端に自己嫌悪に陥る。
結局はそんな風になるのが目に見えてるから、意地悪な自分がひょっこりと姿を現している時は、なるべく誰にも会わないようにする。
どうせだったら友人と別れた後、楽しい時間だったと思いたいから…
そして相手にもまた会いたいなって思われたいから。
もちろん親や兄弟とだって平和な時間を過ごしたいから。

焦った分だけ幸せが逃げていく。
人と比べてしまうから自分はツイてない、自分の人生は何てしょーもないんだと思えてしまう。
人と比べては誰かよりも自分の方が幸せだと思いたいし、人からもあの人は幸せだと思われたい。
そんな思いが頭をもたげる。
ワタシは誰と競っているのだろう?
ワタシは何を目指しているんだろう?

ついつい些細な幸せより目に見えて分かるような大きな幸せを求め過ぎてしまう。
きっと幸せな人生を送っている人に見られたいんだろうな、私…
この歳まで独身でいると人から惨めだと思われたくないって気持ちが心の奥の方に染みついてしまってるんだろうな。
充実した日々を送れてないから尚のこと見栄を張ろうとする。

端から見れば気楽そうに見えるだろうけど、40を過ぎた今だからこそ意外としんどくもあり、虚無感に襲われることも多々あるのだ。
でもって、一番厄介なのが自分で選んだ人生なのに、自分が自分のことを一番認めてやれなくなっている。
全く情けない話だ。

私って最低な人間だよな。
自分のことも認めてやれないし、他人に対しても優しくできない…
世の中のアラフォー独身の人たちは自分自身としっかり向き合えてるのかしら?


コメント