基本、占いは信じないようにしている。
毎朝、出勤前にテレビから流れてくる今日の運勢。
若い頃は順位に一喜一憂したものだが、この歳になると全く気にならなくなった。
例えば私が牡牛座だとして「今日の牡牛座は12位です」って言われても無問題（古っ）
12位ってことは、それ以上悪くなり様がないから寧ろラッキーじゃん！
現段階で最下位な訳だから、後は這い上がってけばイイだけだし…
何かイヤなことが起きても最下位なんだからしょうがない。
いや、そもそもが占いの結果のせいじゃない。
ただただ今日、私はツイてなかったってだけのこと。
「今日の牡牛座は1位です！」
そう言われてイヤなことが起きた時の方がショック、デカくないですか〜！？
ほら、たまに会社でもいるでしょ？
「私、今日の占いで1位だったのに全然イイことないし〜！寧ろツイてないじゃん！！」
1位に囚われ過ぎて、ちょっとした幸せも見逃してしまう。
だから少しでも悪いことが起きようものなら、すぐに不幸指数が高まるという悪循環。
そもそも本当にどうしようもないことが起きた時には、TVで見かけた占いのことなんてすっかり忘れてるだろうし。
なので、私は占いはあまり信じてない。
その辺の捉え方はポジティブシンキング。
それ以外に関しては基本、超が付くほどネガティブ人間なくせにね…
だって、よく考えてみて？
ラッキーアイテムだったりラッキーポイントがそもそも理解不能。
アレってば結構、無理難題を突き付けてくるから…
ラッキーアイテムはジェンガですとか言われても無理！
慌しい朝に、急に言われても身の回りにジェンガなんてありゃーしない。
余程のパーティー好きじゃない限り、年に一度、家族が集まる正月にお目に掛かるかどうかの代物。
仮にあったとしてもクローゼットの奥底、どこに仕舞い込んだか分からないジェンガを探し出すだけでも一苦労。
そんなもん探したばかりに遅刻して、思惑通り最下位を爆走すること間違いなし。
例え見つけたとしても、一日中ジェンガを持ち歩くなんて到底無理。
所詮は木の塊。重たいし嵩張るし、持ち歩くには姿はラッキーからは程遠い。
それにもし、同僚のカバンの中からジェンガが見え隠れしていたら…
間違いなく引くでしょ、あなた？
なんであの人、ジェンガなんか持ち歩いての？
今夜ホームパーティーでもするのかな、あの人…？
えっ！？それとも昼休みにジェンガするの？
えっ、えっ！？ジェンガしなきゃなんないの？？
その後、同僚たちからは間違いなく「ジェンガ姉さん」って呼ばれたりするのだろう。
それも影でヒソヒソと。
だいたいテレビから流れてくる占いのラッキーアイテムは浮世離れしすぎじゃない？
トーテムポールだの赤外線照明だの言われても職場に持っていけない。
だいたい赤外線照明って何だ、それ！？
そんな物、どこにある？？
だいたい「チョコレートを食べて」とか「コーヒーを飲んで」みたいに即実践できることが少ないのだ。
今日の運勢も言いたい放題言っといて、ラッキーアイテムに関しても言いたい放題。
これじゃラッキーアイテム自体がアンラッキーアイテムになってしまう。
私の今日の運勢、結局どうすりゃいいの！？
挙げ句の果て、番組ごとに順位も違えばラッキーアイテムも違う。
疑心暗鬼になるくらいなら初めから信じない方が心穏やかに暮らすことができる気がする。
まぁ、信じるも信じないもあなた次第ってことなんだろうけど…
そんなこと言ってる私ですが、冒頭にも書いた通り若い頃は占い結果に一喜一憂していた。
占いを拠り所にしてた、うら若き乙女だったあの頃の私に言ってあげたい。
女40も超えると、全く気にしなくなるから。
朝の忙しい時間、あんなにも躍起になってチャンネルをハシゴしてまで観てた今日の運勢。
今や順位なんてどうだって良いのだ。
大人になり思い通りにならないことが多くなった今、拠り所が変わってしまった。
どうやら漠然とフワフワしたものじゃなくて、現実的なものに救いを求めるようになった様だ。
何かのせいにしても、結局自分が撒いた種は自分で刈らなきゃなんない。
それならば些細なことで心を掻き乱されるのを止めればイイ。
それが朝の占い結果なのかもしれない。
それにいずれ、あなたにとって占いとはラッキーアイテムを見て楽しむものに変わるからって。
ラッキーアイテムに胸躍らせて出勤前の憂鬱な気分を払拭する。
ちょっとしたエナジードリンク的なもの、それが占いであり私の大好物のラッキーアイテム。
まぁ今の私は別の意味で毎朝、占いを楽しみにする。
そうラッキーアイテム見たさにね…
そしてこれに関して言えば、まだまだ心を掻き乱されてる気がしてならないのだが…
しかし占いは信じないと言いつつも、占ってもらいたい願望があるのも事実。
矛盾してることは重々承知している。
自分の為だけの運勢を占ってもらいたい。
例えば手相占いやタロット占いとかね。
信じないって言いながらも、一喜一憂してみたい。
私の未来をこっそりと教えてもらいたい気もする。
占いの結果にドキドキしながら、キャーキャー騒ぎながら、答え合わせをしてみたい。
当たるも八卦当たらぬも八卦…
占いの結果にほんの少し踊らされてみたい気もする。
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