世の中には機嫌が安定していない人ってのがいる。
そして私はそんな機嫌が安定していない人ってのが大の苦手だ。
まぁ誰だってそうだろうけど…
これが同じ会社の人となると本当に困る。
そんな人に限って上司だったりするから更に困る。
いつもイライラ、ため息を吐いて、舌打ちし、妙に口調が強く、圧強め…数えればキリがない。
これぞまさに不機嫌ハラスメント
俗に言う「フキハラ」ってやつだろう。
その人から毎日のように垂れ流される不機嫌の塊。
その不機嫌たちが積み重なりどんどん巨大化するにつれ、その人と喋る時に緊張するようになる。
それだけじゃない。
ため息が聞こえてくると、何か良からぬことをしたのだろうか?
もしかして私のせいで機嫌が悪い!?ってドキドキしてしまう。
結果、取り越し苦労に終わるってのがオチで大抵は別の理由で機嫌が悪いだけ。
そんなの冷静に考えれば気付けるはずなのに…
その時はそう思えてしまう不思議。(私ってば相当病んでる!?)
「私の存在がナンボのものなんじゃい!」
普通に考えれば分かるはずなのに…
その人の脳内で私の存在なんてちっぽけで取るに足らないだろう。
もし仮に何かあるたび私に不機嫌に当たり散らすとすれば、それはそれで人として問題があるだろう。
しかし不機嫌タイムに於いて、そう思えないのだ。
元凶のフキハラ上司も私もいろんな意味で余裕がない!
私のせいではないにせよ、その人から醸し出される不機嫌の圧にやられる。
気を揉んでは多少なりとも嫌な気分にさせられてしまうのだ。
多分、その人との関係性がキチンとできていないから余計にそんな風に思えるんだろう。
関係性がキチンとできてたら、「また、あの人イライラしてるよね〜」なんて軽く流せるのかもしれない。
いや、やっぱ無理だわ、多分。
きっと私の気質がそう思わせるのがあるのだろう…
兎にも角にも、その人と接する時は常に萎縮してしまう。
何がしら緊張しているもんだからオロオロオロオロ、しどろもどろになってしまう。
仕事の話も世間話も普通にできなくなってしまう。
情けない話、聞きたいことがあってもその人の機嫌や様子を伺い話しかけてしまうのだ。
失敗しませんように…そつなくこなせますように…
不機嫌の矛先が私に向きませんように!!
その思いが強くなればなるほど、普段しないようなミスをしてしまう。
プレッシャーに負け、完全に負のループに陥ってしまう。
できれば私の存在は無視してくれればいいのにって思ったり思わなかったり…
これがおかしな話、その人以外には全く大丈夫で、普通に軽口をたたいたりできるのに…
あれ?今日は大丈夫かな?
普通にできたかな?
そんな風に思っても、次の日には一気に元通り。
何を話したら良い?
また今日もご機嫌斜めかしら?
そんな風に毎日思いながら過ごしてたら、そのうち自分自身も疲れてきて無理してまで喋ろうとも思わなくなった。
触らぬ神に祟りなし
私のそんな態度に、向こうも気づいてるはずだろう。
コイツ他の人とは、よく喋るくせに自分とは無駄話は一切しないなって。
いつ不機嫌スイッチが入るか分からない人と付き合うのは神経がすり減る。
自分のメンタルは自分で守る。
自分の機嫌は自分で取る。
他人の心の内なんてはっきり言って分からない。
私の心の内だって、きっと他の誰かから見たら分からないだろう。
人の機嫌の良し悪しの原因なんて誰にも分からない。
底抜けに明るい人だって悩みはあるし、もしかしたら人知れず悲しみを背負って暮らしているかもしれない。
自分の気持ちすら見失うことがあるのに、他人の気持ちなんて簡単に分かれるはずはない…
そんなことは百も承知だけど、未熟な私は誰かの感情で気分が引っ張られてばかり。
ビクビクして傷付いたり落ち込んだり、そうかと思えば幸せな気分を分けてもらうことだってある。
でも基本ネガティブな私は悪い方の感情に引っ張られてしまう。
だから私はそんな人から距離を置こうと必死に逃げる。
自分に被害が及ばぬよう、自分が病んでしまわぬように。
不機嫌な人を目の当たりにすると、なるべく人にはそんな感情を抱かせたくないと思う。
不機嫌を全面に出すなんて、全くカッコよくない。
私はなるべくフラットな感情で過ごすよう気に掛けている。
きっと側から見ると健全なメンタルの持ち主に見えるであろう。
本当はジェットコースター並みにメンタルがアップダウンしているし。夜に一人で反省をしてションボリしていることだってある。きっと世の中の人たちはそうやって、頑張って生きている。
生活のために、お金のためにと…
そして自分の機嫌のは自分で取れよ!と思いつつ職場に蔓延るフキハラを冷ややかに横目で見ているはず。
でもね、ここだけのお話。
そんな私ですが今日もやってしまったようだ。
不機嫌な人から頼まれた仕事に関するミスに今頃気づいてしまったのだ…
失敗したらダメっ!、再三の注意を払いながら挑んだのにぃ!
やはり緊張して結果、プレッシャーに負けてしまったようだ。
私の不甲斐なさにより、明日以降の不機嫌の原因をまたひとつ増やしてしまった。
なんてこったい!!
さっきから思い出すたびドキドキしている。
どうか、バレませんように…いや、バレてもキレられませんように…
そう願わずにはいられない。
もしかしたら、その人とは永遠に相容れない存在なのかも知れないと思う。
しょうがないやと開き直りつつ、落ち込みながら今夜は床に着く。
どうか、どうか、夢の中だけでいいので堂々と生きていられますように…
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