先日、甥っ子がとある資格試験に落ちた。
本人的には自信満々で挑んだ試験。
しかし結果、1点足らずで落ちたのだ…
たかが1点、されど1点。
1点くらい…と、お情けで色を付けてやりたい気もするが世の中そんなに甘くない。
そんな出来事があった12月のある日。
久しぶりに会った甥っ子は何だか元気がなかった。
資格試験以外でも勉強のことで少し挫折感を味わっていた時だったのだろう…
「ヤベー、俺ってゴミだわぁ…」
そんな風に戯けて言いながらも、珍しく少し落ち込んだ素振りをみせてた。
まぁまぁ、そんなゴミだなんて…
ゴミだと思っていたものだって見る人が見たら、それはそれは価値のあるお宝に変身する。
腐らずやってたら、いつか結果が付いてくるはずだから頑張れ!
今、頑張らなかったら私みたいな空っぽな大人になってしまうよ〜
なんて自虐も交えながら全く励ましになってない励ましの言葉を掛ける私。
でもね、彼は私が思ってたよりも遥かに強かった。
「あ〜、すんげー悔しい!年末までの間に取り戻してみせる。絶対ゴミを脱出してやるから…」
落ち癖や負け癖が付いてしまうのが嫌なんだ。
だから俺はこの負のスパイラルを断ち切ってやる〜!だって。
私よりも遥かに健全な心としなやかな強さを持つ彼が逞しくも眩しく見えた。
彼よりも遥かに大人で長く生きてる私。
どうせダメだと諦めたり、すぐにポキっと折れるし、しなやかさの欠片もない自分が恥ずかしい。
ヤバっ、私の方が逃げ腰じゃん…
果たして年が明けた今、ゴミだった俺から脱出できたのだろうか?
腐らず前に進もうとする甥っ子に何故か私まで勇気をもらった気がした。
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